コミュニティサイトマネジメント研究の必要性

インターネットが広く人々に利用され、ネットはメディアとしての役割が大きくなり、時代は大きく変わろうとしています。多くの人々がSNS等を活用し、相互のコミュニケーションを深め、情報発信しています。スマートフォンが普及し、タブレットやゲーム機など、インターネット端末の種類は多様となりました。次にはウェアブルの時代がくることでしょう。生まれた時からインターネット環境が空気のように自然にある世代が徐々に成長してきています。すでに「デジタルネイティブ」世代は社会人となりはじめ、彼らにとっては、SNS等のコミュニケーションツールはプライベートの利用から、仕事をしていく上でも欠かせないツールとなってきています。
大規模なコミュニティサイトやSNSでは、日本の大都市、東京都の人口を軽く超える会員数を誇り、コメント投稿数も、EMA(モバイルコンテンツ審査運用監視機構)のレポートをみると一日一億を超える数が投稿されているとのことです。このように膨大な利用者を抱えるコミュニティサイトの運営は、新しいマスメディアの役割も担い、かつ安全な利用環境を継続的に維持していくことが要求されています。あたかも大都市のインフラを営むかのような組織や体制、運営能力が問われ、知恵が必要となっているのです。
インターネットが普及して20数年。コミュニティサイトが大きくなり始めて約14年。SNSが浸透しはじめてすでに8年。長い歴史からみるとほんの短い期間でこのまったく新しい環境が進化してきています。今後はさらに加速度を増していくことでしょう。これから多くの人たちがあつまる公共スペースとなったコミュニティサイトはどのような問題が起こるのでしょう。新たに発生する問題をどのように考え解決し運営していくのかは、それぞれの運営者が各サービスを継続していきながら、日々試行錯誤している状態です。青少年のインターネット環境整備法が施行され、見直しの時期ともなりました。業界内の情報もかつてないほど共有され、運営者、監視事業者の努力も相まって自主的努力による問題解決の環境が育まれています。しかしさらなる良い環境を創出していくためにはサイト運営者の努力だけでは限界があります。技術開発から生まれたコミュニティサイトという構造に、多様な学問的視点(社会学、心理学、ネットワーク学、文化人類学、都市設計学、未来学等)からの考察と研究、検討が不可欠な時期となっているのではないでしょうか。
今後の来るべく開かれたインターネット環境を前に、コミュニティサイトの役割を考える時、「コミュニティサイト運営のノウハウは、学問の一つの体系として確立されるべきではないか」という仮説が生まれました。今、日本のインターネットサービスの未来を見据え、この仮説に基づきコミュニティサイト運営についてあらゆる角度から検証する研究会の立ち上げを呼びかける次第です。多くの皆様にご協力いただきたい気持ちです。
賛同される方、ご興味のある方はぜひご連絡くださいますようお願いいたします。

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